2006年12月26日

Promise we'll never get married!

“Mr. Russo, promise we'll never get married."
「ラッソさん、結婚しないと約束してくださる」

オードリーの愛の告白は定評があります。世界には相手以外には誰も居ないと思わせるほどの強い愛情をいつも表現しています。
これはオードリーの最後の作品「ニューヨークの恋人たち」の中の言葉。

ANGELA: Mr. Russo, promise we'll never get married.
JOHN: I promise.
ANGELA: Promise we'll never fall in love.
JOHN: I promise.

「ラッソさん、結婚しないと約束してくださる」
「約束します」
「恋はしないと約束してくださる」
「約束します」
「ラッソさん、あなたを好きになりそう」
-「ニューヨークの恋人たち」(They All Laughed 1981年 ピーター・ボグダノヴィッチ監督)

(はらしま かずお)
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2006年08月07日

Rome. By all means, Rome..

 オードリー・ヘプバーンの27本の映画の中でのベストなセリフは、間違いなく、

"Rome. By all means, Rome..."
 
 ヨーロッパ某国のアン王女(オードリー・ヘプバーン)が親善訪問の最終都市のローマ宿泊している大使館を抜け出して休日を楽しみ、そのとき出会ったアメリカ人のジョー・ブラッドリー記者(グレゴリーペック)との恋心、友情、信頼がはぐくまれる「ローマの休日」。娯楽性と大衆性がほどよくミックスされ、オードリー・ヘプバーンの新鮮な魅力に伴われ、大成功したのはご存じの通り。

 最初、王女はこれまでしたいと思っていたことを実現しよう、記者は特ダネをものにしよう、とお互いそれぞれ別の目的を持っていたのに、二人で名所旧跡を回ったり、ダンスをしたり、秘密警察に追われたりするうちにお互いにひかれ合って行く。
 そして、最後に王女は自分の国への責任を果たすため彼と別れる決心をする。記者は特ダネを発表しないことで王女の信頼に応える。
 ローマ訪問最後の記者会見で記者団の「訪問された都市でどこが一番お気に入りでしたか?」という質問に、王女はローマでは病気だったという公式発表を忘れていたのか、それともわざと忘れたのか、本当の気持ちを打ち明けてしまう。彼女の熱い思いが集約されている。

"Rome. By all means, Rome. I will cherish my visit here in memory, as long as I live."

「ローマです。何といってもローマ。私はここを訪れたことを思い出として一生懐かしむでしょう」

 By all means = 「どのような手段でも/何といっても」
 人にものを頼まれた時など、その返事として「どうぞ、どうぞ」という時にも使える。
    
例えば、
"May I use your phone?"
"Go ahead. By all means."

「あなたの電話を使ってもいい?」
「もちろん、どうぞ、どうぞ!”

 I will cherish my visit here in memory...

この cherish の使い方で、アン王女の気持ちの深さが感じ取れる。
これは、「思い出などを懐かしむ/愛情を込めて大切にする」という意味。
すばらしいひとこと!

(はらしま・かずお)
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2006年07月29日

Only on special occasions

「ローマの休日」では、自由を求めてローマの街に飛び出したアン王女(オードリ−・ヘプバーン)が、新聞記者のジョー(グレゴリ−・ペック)と出会い、つかの間の恋をする。
初めてカフェに入った王女は、シャンペンをオーダーし、ジョーを驚かせる。
 「きみはいつもシャンペンを?」と聞かれて、「特別なときだけ」と笑顔でかわすアン。

JOE: Now, what would you like to drink?
ANN: Champagne, please.       
JOE: Must be quite a life you have in that school...champagne for lunch.            
ANN: Only on special occasions.         

「さて、何を飲みますか?」
「シャンペンをお願いします」
「その学校では、かなり立派な生活なんだーランチにシャンペンなんて」
「特別のときだけです」
--Roman Holiday (「ローマの休日」1953年 ウイリアム・ワイラー監督)

(応用例) I come to this restaurant only on special occasions.
(このレストランに来るのは特別のときだけです)

      I drive this sports car only on special occasions.
(このスポーツカーを運転するのは特別のときだけです)

原島一男(はらしま・かずお)
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2006年07月22日

I suppose so.

 前回に続いて「麗しのサブリナ」からオードリー・ヘプバーンとハンフリー・ボガードが交わす会話。
 夜道を走る二人乗りのオープンカー。スピードはそれほど出ていない。さわやかな風が通り抜けている。弟ディビッドの恋人を恋してしまったボガードが、遠まわしながらもはっきりと自分の気持ちを打ち明ける。オードリーは相手の気持ちを受けとめながら、あいまいに応える。

LINUS: Suppose I were ten years younger. Suppose you weren't in love with David. Suppose I asked you to... I suppose I'm talking nonsense.
SABRINA: I suppose so.
LINUS: Suppose you sing that song again...slowly.
     
「ぼくが10歳若いとする。きみがディビッドに恋していないとする。ぼくがきみに何か頼んだとしたら、、、、でも、ぼくの話はナンセンスだね」
「そうかもね」
「さっきの唄をもう一度唄ってくれない。ゆっくりと」

-「麗しのサブリナ」(Sabrina 1954年 ビリー・ワイルター監督)

 ここで何度も繰り返される suppose という単語は、自分の言っていることに確信がないときに使うことがわかる。相手のいうことに渋々同意するときにも使える。think や believeとは違い、どちらかというと、guess やpresume に近い。

(はらしまかずお)
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2006年07月02日

You get yourself some rain...

今年の梅雨は例年より長いみたいですね。
雨といえば、「麗しのサブリナ」のオードリーのセリフを思い出します。

SABRINA: This is what you do on your very first day in Paris. You get yourself some rain. Not just a drizzle, but honest to goodness rain. Then, you find yourself someone really nice, and drive her through the Bois de Boulogne in a taxi. The rain's very important, because that's when Paris smells the sweetest. It's the damp chestnut trees, you see.
LINUS: I see.                                  

「パリヘ着いた一番最初の日にはこうするの。雨を降らせるの。それも、霧雨じゃなくて、正真正銘の本物の雨よ。それから、誰かとてもいい人を見付けて、タクシーでブルゴーニュの森の中をドライブするの。雨はとても大切なの、その時パリは一番いい匂いを出すから。チェスナットの蒸れた匂いなの」
「なるほど」  

 オードリ−は雨が好きでした。もっと好きなのはパリでした。彼女の気持ちがそのまま出ているのが、「麗しのサブリナ」のこのセリフ。ニューヨークのレストランの暗い隅のテーブル。相手はハンフリー・ボガード。ボガートでなくても、誰でも魅了されてしまいます。そのときのボガードの反応が、とてもいい。

SABRINA: You're very clever, Linus, and very rich. You can order yourself some rain.
LINUS: Oh, sure. I can order myself some rain and I can get myself a taxi. That's easy. But can I find myself someone really nice? That's not so easy, Sabrina.

「ライナス、貴方は、頭がいいし、それにお金持ちだわ。あなたなら雨を降らせることができるわ」
「うん、できる。雨を振らせたり、タクシーに乗ることはできる。簡単だ。だけど、誰かとてもいい人を見付けることが出来るだろうか?サブリナ、それは、そんなに簡単じゃない」
--Sabrina (「麗しのサブリナ」 1954年 監督:ビリー・ワイルダー 
脚本:サミュエル・テイラ−、ア−ネスト・レーマン、ビリー・ワイルダー)

(はらしま・かずお)
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2006年05月27日

Divine!

 オードリー・ヘプバーンは、【ステキな/すばらしい】という気持ちを表したいとき、しばしば divine という単語を使っていた。

 divine は、やや古風な単語で女性用語。

「麗しのサブリナ」でオードリ−はジバンシィがデザインしたドレスを着ていたことは誰でも知っているが、それも自分のためにも買い求めたことがあった。記者会見で、そのことに関する質問が出ると、

 "It's worn, of course, but to me it looks divine."
 「もちろん、使い古しです。でも私にとってはとってもすてきです」

と答えた。

 オードリ−は、ドレスに限らず、共演者のことや監督のことを説明しなければならなくなったときに、プライベートな感情を説明する代わりに、この単語を使っていた。
 1991年、オードリーと親しいジャーナリストのドミニク・ダンが、生涯の伴侶となったロバート・ウォルターズとのスイスでの生活について質問したことがあった。そのとき、ダンは、音符に置き換えてもいいような表現で、オードリーの言葉を記録している。

「『とっても、すてきです』とオードリ−は答えた。まるで、待っていましたとばかりに、一音一音が大文字になっているかのように長く伸ばしてはっきりと、そして目を閉じて味わうように発音しました」(「オードリー リアル・ストーリー」アレグザンダーウォーカー著/斉藤静代訳/アルファベータ/2003年)

 divine は、現代になっても、女性の言葉として、使われている。

GISELLE: Hey. How’s the Harvard sweetheart?
JOAN: Divine.
「ねえ、それで、ハーバードの彼はどう?」
「すてーきよ」
 -mona lisa smile 「モナリザ・スマイル」2003年

JANEY: Bridget. How's it going with that divine man of yours?
You must be so pleased to have a boyfriend at last.
ブリジット、あのステキな人とはうまく行っているの?ついに、ボーイフレンドを見付けて、さぞ嬉しいでしょうね」

-Bridget Jones: The Edge of Reason「きれそうなわたしの12か月」」2004年 監督:ビーバン・キドロン

 (はらしま かずお)

 


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